ジュニパーベリー

ジュニパーベリー茶（Juniper Berry Tea）の基礎知識

ジュニパーベリーはヒノキ科セイヨウネズ (Juniperus communis) の果実。青紫色の小さな液果を乾燥させたもので、ジンの香り付けに使われる爽やかなウッディ香が特徴です。ハーブティーでは 果実を軽く砕いて抽出し、利尿・消化サポートを目的に古くから飲まれています。カフェインフリー。

主な成分と働き

分類	代表成分	期待される働き
精油（モノテルペン）	α-ピネン／リモネン	利尿・殺菌・駆風（ガス排出）
精油	1,8-シネオール	去痰・抗炎症・呼吸器ケア
フラボノイド	ルチンほか	抗酸化・毛細血管保護
タンニン	—	収れん・防腐
リグナン	ポドフィロトキシン	抗炎症・抗腫瘍（少量）

代表的な効能

利尿・デトックス — 尿量を増やしむくみ軽減、膀胱・腎臓の洗浄
消化促進・駆風 — 胃液分泌を高め、胃もたれ・ガスを緩和
関節ケア — 抗炎症作用でリウマチ・痛風の痛みを和らげる
抗菌・風邪ケア — 喉の殺菌、去痰で初期の風邪対策に
リラックス — ウッディ＆スパイシーな香りで気分をリフレッシュ

自家製ジュニパーベリー茶の作り方

1. 材料

乾燥ジュニパーベリー 5–10 粒（小さじ 1）
熱湯 200 mL

2. 下準備

実を乳鉢やスプーンの背で 軽く砕く。
砕いた方が短時間で香りと成分が出やすい。

3. 抽出方法と特徴

方法	手順	仕上がり
熱湯浸出	砕いた実に熱湯を注ぎ 3-5 分蒸らす	手軽・マイルド
煮出し	水＋実を弱火で 5 分煮沸→フタして 5 分蒸らす	濃厚・薬効重視

ハチミツやレモンを少量加えると飲みやすくなります。ミントやルイボスとブレンドしても◎。

飲用目安

1 日 1–2 杯 × 2–3 週間まで
利尿作用が強いので 就寝前は避ける（夜間頻尿対策）

副作用・注意点

ケース	注意点
妊娠・授乳	子宮収縮の恐れ → 使用禁止
腎炎・重度腎疾患	強い利尿で負担増 → 禁忌
長期連用	4 週間以上の継続は腎負担リスク
糖尿病薬	低血糖の恐れ → 医師相談
アレルギー体質	稀に皮膚発疹 → 初回は少量で様子見

まとめ

ジュニパーベリー茶は α-ピネン×1,8-シネオール の相乗効果で利尿・デトックス・消化促進をサポート。
果実を砕いて熱湯 3 分 or 煮出し 5 分 を基本に、1 日 1-2 杯の適量を守り、妊娠中や腎疾患のある方は避けて安全に活用しましょう。

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