トチュウ【杜仲】

トチュウ茶（杜仲茶）の基礎知識

トチュウ（学名 Eucommia ulmoides、トチュウ科）は東アジア原産の落葉高木。
お茶には葉を乾燥・焙煎したものを用い、ほうじ茶に似た香ばしさとまろやかな甘み・軽い苦味が特徴です。
ノンカフェインで、日中はもちろん就寝前でも飲みやすい健康茶として親しまれています。
※生薬の「杜仲」は同じ木の樹皮を指しますが、家庭の“杜仲茶”は一般に葉の茶です。

主な成分と働き

期待できる効能（食品として）

• 血圧サポート：リグナン類・カリウムによるめぐりのサポート
• 脂質・糖代謝サポート：クロロゲン酸などのポリフェノールで生活習慣のケア
• 抗酸化・抗炎症：日々の酸化ストレス対策に
• 骨・関節のサポート：ミネラル＋ポリフェノールで中高年のコンディション維持に
• カフェインフリー：夜でも飲みやすく、リラックスタイムに

トチュウ茶の作り方

ティーポットで（手軽）

• 材料（1杯/約200 mL）：トチュウ葉（乾燥・焙煎）1–2 g
• 手順
  1. 温めたポットに茶葉を入れ、**90–95℃**の湯を注ぐ
  2. フタをして 3–5 分 蒸らす
  3. 茶こしで注ぐ（濃さは蒸らし時間で調整）

煮出し（しっかり成分・香り）

• 材料：茶葉 5–10 g、水 1 L
• 手順：水から入れて弱めの中火で 5–10 分煮出し、火を止めて5 分蒸らして濾す
• マイルドにしたい時は水 1.5 Lに増量、濃くしたい時は時間を+5分

水出し（すっきり・苦味控えめ）

• 材料：茶葉 10 g、水 1 L
• 手順：冷蔵庫で4–6 時間置き、濾す（24h以内に飲み切り）

自家製の下ごしらえ（収穫できる場合）

1. 無農薬の葉を収穫→水洗い→水気をしっかり拭く
2. 日陰で1–2日よく乾燥
3. オーブン120–140℃で10–20分軽く焙煎（香ばしい香りが立つまで）
4. 完全に冷まして密閉・冷暗所保存（香りのピークは1–3か月）
   ※樹皮の採取は木を傷めるため行わない／市販の食品グレード品推奨

飲用目安とタイミング

• 量：1 回 200 mL を1–3 杯/日
• タイミング：食後（脂っこい食事の後に◎）、就寝前も可（ノンカフェイン）
• 継続のコツ：2–3週間続けたら1週間お休みなど、オン・オフを

副作用・注意点

まとめ

• トチュウ茶は葉を用いるノンカフェインの健康茶。香ばしく飲みやすい。
• 1–2 g/200 mL を 3–5 分抽出（または5–10 分煮出し）が基本。
• 血圧・代謝・抗酸化など日々のコンディション維持をやさしくサポート。
• 持病や服薬がある場合は医師に相談し、体調に合わせて安全に楽しみましょう。